小児看護専門看護師の資格概要

小児看護専門看護師は、小児の健康や病気に関する特定分野の看護に精通した、専門性の高い看護師のことです。
これは日本看護協会の認定資格であり、取得するためには受験資格を満たしたうえで、試験に合格する必要があります。
受験資格として、まず看護師の資格が必須です。
加えて、看護師の実務経験5年以上かつ小児科領域で3年以上の臨床経験を積んでおり、看護大学大学院の小児看護専門看護師過程における必要な単位を取得していることが求められます。
その後、一次の書類審査と二次の筆記試験を受けて合格できれば、晴れて小児看護専門看護師の資格が与えられます。
試験の合格率自体は例年約80%以上と高めですが、受験資格を満たすまでのプロセスが長く、資格を得るのは簡単なことではありません。

小児看護専門看護師になれば、小児の成長や発達を支援・促進し、家族との関係を支える役割も果たすことになります。
特に、新生児や乳児のケアにおいては、親御さんへの栄養や感染予防といった基本的なケアの指導に加え、親子の絆を深めるサポートが必要とされます。
さらに、小児が慢性疾患や障がいを抱えている場合は、家族の負担や心理的なストレスにも寄り添うことが求められます。
小児看護専門看護師は、こうした小児の多様な状況に臨機応変に応えられる豊富な知識と技術を持つ人に与えられる証でもあります。
この資格を持てば、小児や親御さんのケアのみならず、現場の看護師の指導やマネジメントにも関わることになるでしょう。
小児のケアに興味を持ち、最前線で活躍したいと思っているなら、膨大な時間と労力をかけてでも取得する価値はあるといえます。
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